院長コラム
夢の核融合 人類が核融合技術を獲得した時にはエネルギー問題は霧散消失するであろう 。核融合はまさに地球上に小さな太陽を作ることである 。石炭 石油の依存 、原子力発電は 無用の長物となる 。エネルギー 獲得の国家間の争いは核融合 技術の争いとなり獲得した国が 世界の支配者となる 。CO2の排出量は激減し温暖化の問題(CO2で地球の温暖化していることには大いに疑問があるが)は議論の外に消えていく。 大気中のCO2減少は植物の光合成を下げ食糧生産の停滞を起こし、 海中の植物プランクトンの減少は動物プランクトンの減少となり漁獲の減少につながる 。 植物は太陽のエネルギーとCO2を元に 炭水化物など体の組織を作る(光合成 。太古の動植物の死骸が地下深く埋もれ残されたものが石油、石炭である。過去に地球に降り注いだ太陽エネルギーが形を変えて地下に大量に蓄えられている。そのため原始地球の大気中に95%あったCO2は現在0.04%に減少している。 光合成の働きを高めるため、あえて石炭、石油を燃焼させ大気中のCO2を上昇させる方針が 取られるだろう。(ビニールハウス栽培ではCO2を室内に放出することがある) 過去、このコラムで述べたことであるが、50数年前 瀬戸内海の汚染 、赤潮対策として 厳しい生活、工業排水規制がとられた. 瀬戸内海の海水は 見違えるほどきれいになったが 植物プランクトン に必要な N,P,Kが不足しプランクトン減少を招き、結果として魚類の 漁獲量が激減した 。(いかなご減少、くぎ煮が高い) 現在、 排水をすべて浄化するのではなく一部を未浄化で海に流している。 江戸時代の狂歌の通りである。 「白河の清きに魚も棲みかねてもとの濁りの田沼恋しき」 事象を広い範囲で考察できなければ同じ過ちを繰り返すことになるのだ 。 夢の核融合に子供たちの将来がかかっている 。基礎研究技術者にエールを送りたい 。 |