院長コラム
廃車にする? 私の愛車は今年で22歳である。1月に受けた検査で少し異常があり来年23歳の車検時にはこのままでは持たないとのことである。修理には100万円近く掛かるといわれた。修理後も次々異常が出るだろうからもう潮時かなとも思う。生来古いものを捨てられない性格で、その上、「目の前の患者に最善の治療を施すことが医の倫理だ」と40年ほど前に学んだ身にはしばらく悩みの時間が続くことになる。 新車が運ばれた時の喜び、多くの地にドライブした思い出、同乗した今は亡き私たち夫婦の両親、若くして亡くなった甥が今も車に乗っているのだ。経済だけでは計算できない気持ちが詰まっている。単なる機械、道具ではなく半ば生き物のように感じてしまうのである。 20年以上の使用禁止法でもあれば仕方なく諦めがつくのだが--- |