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院長コラム
英語化は愚民化 九州大学大学院 比較社会文化研究院 施 光恒教授 の 上記題名の 書籍* を読み感服した 。「小学校からの英語教育、英語偏重の教育改革 、英語の公用化は国家100年の計の過ちである 」との主張は示唆的である 。 我々の思考は他国語ではなく日本語で行う。母国語は文化・伝統の柱であり、母国語が疎かになれば自らの存在を失うことになる 。英語文化の奴隷となり愚民化する。植民地の故、母国語を失い英語、 フランス語 、スペイン語、 ポルトガル語などを 公用語とするアフリカ 、南米諸国 、ハワイ王国の実情を見ればわかる。 明治時代に入った欧米の新しい制度 概念などを先人は努力し、多くの漢字二字熟語（共和、民主、権利、議会など）に翻訳した。 我々は現在もなおそれを使用している 。 お陰で日本語が分かれば世界を知ることが出来る 。 また、全ての動植物には日本語名がある 。世界で発行された書籍は瞬く間に日本語に翻訳され我々の手に届く 。欧米、日本以外の国では母国語で表わされた書物が少なく、専門的研究をするには仕方なく英語、ドイツ語 、フランス語の書物を読む必要があり、それらの言語能力を持たざるをえない 。この点が日本語の優れているところである 。英語はあくまでも第2言語・外国語であり日本語を大切にしなければならない。 下記の書物を多くの人々が読み問題を理解していただければ幸いである。 *「英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる」施 光恒著 集英社新書2015年 |
