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斗南(となみ)藩 勝者の独善の歴史と敗者の悲哀の歴史

去年は明治維新から150年となる節目の年であり、西郷隆盛、大久保利通など維新の志士が登場するテレビドラマが話題になった。我々は薩長閥の明治政府の情報によく接するが、戊辰戦争に敗れた朝敵の会津を始めとした東北諸藩の知識には乏しい。

★28万石の会津藩は明治2年青森県の下北半島,三戸を中心とする僻地に転封を命じられた。実収7千石の荒野に藩士とその家族1万7千人が流れ込んだため、たちまち飢餓に陥り斃れていった。(原亨一著 斗南藩 より)★

斗南藩はわずか1年半で廃藩置県によって消滅し、直ぐに弘前県のちに青森県に合併されたため我々の歴史から消し去られている。勝者にとって都合の良い話のみが残っていく。 歴史の真実は雨粒のように存在するが、すべての雨粒に触れることは出来ない。少なくとも、すべての雨粒(真実)に触れていないこと位には気付かなければならないだろう。

人間一人の知識は本当に少なく限られたものだが、全知と誤解し傲慢になる。乏しい知識、狭い了見に立ってお互いが対立していることが多いのではないかと思う。自らに都合が悪い相手領域の知識に、目を覆っているから争いは収束しない。気に喰わない相手の領域まで広く知識を獲得し、同じ土俵に立って議論をしなければ永遠に合意は得られない。

世界も日本も大きく変貌しようとしている。広い目、大きな耳で情報を捕らえる努力が求められているのだろう。そのために、SNS(social network system)が近年大きな役割を果たしている。

斗南藩で飢餓、疫病に斃れた会津の先人の叫びに耳を傾けたように、夥しい敗者の悲哀の歴史を今後掘り起こしたいと思う。新たな開明の風を吹かしたいと思う。平成最後の元旦での決意である。

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