世界で一番美しいサルの図鑑
美しいサルの表紙に魅かれて購入した。京都大学霊長類研究書創立50周年記念して発行された図鑑だ。原始的なサルほどきれいである。霊長類になれば色彩がなくなる。ヒトは化粧なしでは太刀打ちできない。この中でマダガスカルに住むハイイロジェントルキツネザルの解説に感心した。英語でbamboo lemur(bamboo=竹,lemur=キツネザル)とも呼ばれ、たわわに実った甘い果実には目もくれずパンダのように竹を主食とする。竹のなかには青酸を含む種もあるが食べ続けて致死量に至る猛毒を摂取しても平気だそうだ。長年の進化の中で青酸を摂取するうちに解毒システムを体内に作り出したのであろう。
インド、東南アジアで現地の水を飲むと腹をこわす日本人、また、免疫を失った中で外国から侵入したはしかの流行におびえている。まさにシロアリ化現象である。
こんな状況では「天然痘による細菌テロ」は本当に恐ろしい。